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YACHIYO

このプロジェクトでは、

古民家の「リ・ロケーション」(移築)により、

日本古来の住まいの材質感や佇まいを、

現代の住宅に取り込み、再構築することで、

今までにない新しい時間軸や空間を実現している。

 

敷地は神奈川県葉山の海岸沿線である。

 

島根県で廃棄されかけていた大正時代の蔵2棟分の軸組みを

一旦解体して葉山に運び、敷地で再構築し、

それを防蟻と 防塩の処理を施した断熱パネルで包んだ。

床の素材には80年前の上海のレンガや、

既存の蔵の板材を使用している。

民家で使用していた木製建具を透明 なパネルで包み、

玄関扉として再現した。

 

様々な新旧の素材が地域や国を超えて

この空間で再構築されている。

 

昼間は壁や構造体の隙間から自然光を取り込み、

特別な時間の流れる空間を演出した。

夜は、手作りの琉球ガラスの照明器具が

空間に蛍のように点々と浮かび、憩いの空間をつくりだす。


photo by Toshihiro Sobajima

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