東三国の住宅
御堂筋線三国駅 徒歩7分ほどの住宅街に位置する。
大阪に古くからある長屋形式が建ち並んでいた場所で、
敷地は、2戸1の1戸がもともとお父様の敷地と建物であった。
お子さんが生まれたと同時期に、
この地へ新築したいとのご要望だった。
まずは、2戸1の内、持分である半分を解体し、
残った敷地は、20坪強。
いわゆる狭小住宅における計画である。
この地域は、住宅密集地であったため、
あえて北側の前面道路側には開口を設けず、
外部からは閉鎖的に、内部は開放的になるようプログラムした。
限られたご予算の中で、如何にクオリティを求め、
空間の優位性を図るかが初期からのテーマだった。
シンプルに構造を成立させ、仕様を上げていく。
その操作の連続により、
坪50万前半には見えない空間を作り上げた。
内部は、ご主人の趣味である熱帯魚の水槽が玄関で出迎える。
商業地域の中にも、プライベートを確保しながら、
十分な光が入るよう、随所に工夫を施ししたLDKは、十分な広さも感じさせてくる。
また、お子さんの将来も見据え、フレキシブルな計画とした。
クライアント・工務店・設計の3者でコスト面も含めた、
共有したプロセスにより実現した。
photo by Yohei Sasakura
